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お薬手帳の活用法とは?【薬剤師ブログ14回目】

こんにちは。薬剤師の中武です。

今回のテーマはお薬手帳の活用法です。

お薬手帳に書いてあること

お薬手帳とは、使用している薬の名前、飲む量、回数、飲み方などを、記録していく手帳のことです。

薬局では提出していただいたお薬手帳に手帳シールを貼ってお返しします。そこには薬の名前、使用方法だけでなく、処方された日付、病院名、医師名、薬局の連絡先が記載されています。

何の薬をいつからいつまで使用しているかだけでなく、過去に使っていた薬の情報も書かれているので、今まで使用した薬の情報を確認できます。

薬の情報以外にも、既往歴、アレルギー歴、副作用歴の有無、自身の体質についても記録することができます。

これらの情報を、医師、薬剤師が把握することで、同じ薬が重なっていないか、薬の飲み合わせは大丈夫か、アレルギー、副作用の心配はないかの確認ができます。複数の病院にかかっている人は、お薬手帳を1冊にまとめましょう

薬を飲んでいて、体調の変化や質問したい事があれば、忘れないようにお薬手帳にメモしましょう。病院の薬だけでなく市販の薬を買ったら、商品名も記録しておくと、飲み合わせの確認ができます

 

お薬手帳は持ち歩こう

薬を飲んでいる方は外出する際にお薬手帳を持ち歩きましょう

外出先で具合が悪くなって、薬を買う時や病院に受診する時に、現在飲んでいる薬の情報が必要になります。

過去の大きな災害では、多くの被災者の方が服用中の薬を必要としました。

病院や薬局の患者様の情報が見られない中での薬の特定は困難でしたが、お薬手帳を持っていた方にはすぐに薬を処方することができました

 

服用中の薬の情報はとても重要なものです。

普段からお薬手帳を活用し、緊急時には必ずお薬手帳を持っていきましょう

 

お薬手帳を持参すると安くなる

最後に、お薬手帳の有無で薬の料金が変わります。

平成28年4月から、お薬手帳の持参を普及するため、お薬手帳の持参で、医療費の負担が減るように保険制度が変更されました。

同じ薬局を3ヶ月以内に再度利用した場合、お薬手帳をお持ちいただくと、薬剤服用歴管理指導料が57点から43点に下がり、薬の料金が安くなるようになっています。(令和2年4月現在)

ただし、初回来局、3ヶ月を超えての来局、お薬手帳持参なしのいずれかですと、57点のままの算定となります。 (薬局の規模によって異なる場合があります。)

※薬剤服用歴管理指導料とは、薬剤師が患者様に薬をお渡しするのに必要な情報の収集、管理、記録、薬の説明に対して与えられる報酬のことをいいます。

 

これからもお薬手帳を上手に活用していきましょう。