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インフルエンザの予防接種は必要?【薬剤師ブログ4回目】

こんにちは、薬剤師の三浦です。

今回は、地域の小児科医院さんの門前の店舗で働いている私がインフルエンザの予防接種について、よくある質問に答えて参ります。

 

インフルエンザの予防接種って効果あるの?

予防接種したのにインフルエンザになってしまった!という方、毎年いらっしゃいますね。インフルエンザのワクチンを接種しても、残念ながら100%発症を防ぐ事はできません。それでも一定の効果があることは確認されており、具体的には、未接種と比べ6割程度発症を抑える事ができるようです。

また、予防接種は症状を軽くする効果も期待できます。特に未就学児や高齢者の方は免疫力が十分でなく、インフルエンザにかかると肺炎や脳症などの危険な病気を合併する恐れがありますが、予防接種によりそれらの合併症のリスクを大きく下げる事ができます。こちらの効果の方がメインと言っても過言ではないかもしれないですね。

打ってからどれくらい効果あるの?いつ打てばいい?

ワクチンは接種して2週間程度で有効になります。いつまで持続するかについては個人差がありますが、およそ5ヶ月は有効なようです。

インフルエンザが流行するのは12月~3月頃なので、11月中旬くらいまでに打っておくのがおすすめですね。

打つ回数は?毎年打った方がいいの?

13歳以上ならば、医師が特別2回必要だと判断する方(免疫の病気のある方など)以外は1回接種で十分とされています。赤ちゃんは生後6ヶ月から接種でき、6ヶ月~12歳の子供は1回接種では十分な効果が得られない為、2回接種が必要です。1回目と2回目の間隔は2~4週間必要で、できれば4週間がベストなようです。

インフルエンザは毎年流行するウイルスの型が違い、それに合わせてワクチンもつくられているので、毎年打つようにしましょう

打った方がいい人は?

上でも触れましたが、免疫力が弱いと肺炎や脳症を合併し命に関わる事もあるので、生後6ヶ月~6歳未満のお子さんや高齢者の方、またそのご家族や介護者の方は打っておいた方がいいでしょう。特に高齢者の方はインフルエンザワクチンは定期接種の対象となっており、指定の医療機関なら一定の負担額で予防接種を受ける事ができます。また、自治体によっては子どもや妊婦さんの予防接種に対して助成金が出るところもあります。どちらもお住まいの自治体の役所に問い合わせするか、ホームページなどを見て確認してみましょう。

妊婦さんが予防接種を受けるべきかどうかは医師や医療機関によって意見が異なりますが、妊娠中のインフルエンザもまた重症化しやすく、母体への症状が胎児に悪影響となる事もあるので、ぜひ予防接種しておく事をおすすめします。

 

以上になります。参考にしていただけると幸いです。

他に自分でできる予防は、手洗い・うがいをしっかり行い、外出時はマスクをつけること、あとは規則正しい生活で免疫力を付けておく事ですね。ちなみにインフルエンザの薬は発症後48時間以内に服用しないと効果が期待できないので、罹ったと思ったら早めに受診を

それでは皆様、この冬もお元気でお過ごしください。

手洗い、うがい