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疑義照会ってなんだろう?【薬剤師ブログ8回目】

こんにちは。薬剤師の實成です。

3月に入って少しずつ暖かくなってきて、花粉症の症状が出始めていませんか?薬を貰うために薬局に行ったら、混んでいて長い時間待ったこともあるでしょう。

今回のテーマは薬局で時間がかかる要因の1つ「疑義照会」についてです。

疑義照会とは

薬剤師法24条によると、「薬剤師は、処方せん中に疑わしい点があるときは、その処方せんを交付した医師、歯科医師又は獣医師に問い合わせて、その疑わしい点を確かめた後でなければ、これによつて調剤してはならない。」とされています。つまり、疑義照会とは処方箋の内容について疑問な点がある場合、医師に問い合わせることです。

具体的には以下のような内容が挙げられます。

  • 処方箋に不備はないか
  • 副作用、アレルギーに該当していないか
  • 薬の量(用法用量)は適切か
  • 服用している薬は重複していないか
  • 飲み合わせに問題はないか

処方箋やお薬手帳を確認した時、患者様のお話で疑問があれば問い合わせます。「疑義照会」は安全にお薬を飲んでもらうために必要であり、疑わしい内容がある時には必ず行います。

どうして時間がかかるの?

多くの場合は病院に電話で問い合わせを行います。直接医師に繋がることもありますが、受付を通して医師に確認することが多く、電話を一度切り、折返しの電話を待つこともあります。また、病院によってはFAXの対応となり、医師の回答が返ってくる時間は電話より長くかかることが多いです。

待ち時間を減らすには?

FAX対応をしている薬局にあらかじめFAXしておくと、来局時にすぐにお薬がもらえます。ただし、薬の在庫がない場合は、翌日以降のお渡しになることもあるため、初めてもらうお薬の場合は併せて電話で在庫の確認をしましょう。

お薬手帳を医師に見せて、飲み合わせの悪いお薬が処方されるのを防ぎましょう。お薬手帳は1冊でどの医療機関でもご利用出来ますので、受診の際には必ず医師に見せてください。

医師に要望をしっかり伝えましょう。具体的に「粉・錠剤・カプセルが飲めない」「大きい錠剤が飲めない」「余ってるから今日は日数を減らしてほしい」、小さいお子様で「錠剤が飲めるようになったので錠剤がいい」などの要望があると思います。変更できないこともありますが、医師としっかりお話しすることが大切です。

「疑義照会」は時間がかかりますが、大切な薬剤師の仕事であり、安全にお薬を使用してもらうのに必要です。疑義照会の大切さをご理解いただけたら幸いです。